夜勤がきついのに手当が少ない…看護師の不満と本当の解決策

「夜勤が本当にきついのに、手当が少なすぎる」

そう感じていませんか?

命を預かる責任、昼夜逆転の生活、睡眠不足…。

夜勤は看護師の中でもっとも負担の大きい業務のひとつです。

それにもかかわらず、手当の金額は他業種と比べても決して高くありません。

この記事では、

  • 夜勤手当のリアルな相場

  • 「割に合わない」と言われる理由

  • 根本的に夜勤をやめても収入を維持する方法
    について、わかりやすく解説します。

夜勤手当の相場はどれくらい?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、

夜勤手当の全国平均は以下の通りです。

勤務形態 夜勤手当の相場(1回あたり)
二交替制 約10,000〜13,000円
三交替制(準夜・深夜) 各5,000円前後

病院によっては、1回8,000円前後しか支給されないケースもあり、

「夜勤4回しても5万円にも満たない」という声も少なくありません。

【リアルな声】「きついのに手当が安すぎる」

SNS上では、こんな声が多く見られます。

「夜勤4回で手当40,000円…。時給換算したら笑えない」
「昼夜逆転で体調ボロボロ。これで1回1万円とか、割に合わない」
「夜勤中は1人で何人も受け持ち、緊急対応まで…。命の重みと給料が釣り合わない」

看護師は「責任の重さ」「身体的・精神的負担」「生活リズムの乱れ」を背負いながら働いています。

それにもかかわらず、手当が少ない理由は“制度の構造”にあります。

夜勤手当が少ない3つの理由

① 基本給が低く、手当でバランスを取っているから

病院の給与体系は、基本給+手当の合計で給与水準を調整する形です。

そのため、基本給を抑えて夜勤手当で補うような構造が多く、

結果として「手当の割に総支給が低い」と感じてしまうのです。

② 夜勤手当は法的に“最低ライン”しか義務づけられていない

労働基準法上、夜勤(22時〜翌5時)は25%以上の割増賃金とされています。

つまり「25%上乗せしていればOK」。

実際の支給額が低くても、法律上は違反にならないのが現実です。

③ 交替制の増加による勤務回数のばらつき

夜勤回数が固定ではないため、

「同じ職場でも月2回と6回で手当が倍以上違う」ことも。

シフトの偏りによって、収入の安定性も欠けます。

夜勤は“時給換算すると安い”という現実

たとえば、夜勤1回13,000円・16時間勤務とすると──

13,000 ÷ 16 = 時給812円

休憩時間を除けば、実質時給700円台になることもあります。

これでは「きついのに手当が少ない」と感じるのも当然です。

夜勤手当が少なくても辞められない理由

「夜勤は嫌だけど、辞めると収入が下がる」

このジレンマを抱えている人は多いです。

なぜなら、夜勤手当は月収の15〜20%を占めることが多く、

夜勤をやめる=年収50万円〜70万円の減収になるケースもあります。

だからこそ「もう少し頑張ろう」と続けてしまうのです。

しかし本当に“頑張り続ける”しかないのか?

結論から言えば、

夜勤をやめても「収入を下げない」選択肢は存在します。

むしろ、夜勤なしで同等以上の収入を得ている看護師も増えています。

解決策① 夜勤なしでも稼げる「訪問看護」への転職

夜勤をやめても収入を維持できる代表的な働き方が「訪問看護」です。

平均給与水準

  • 月給:35〜45万円

  • 年収:450〜600万円

収入の仕組み

訪問看護は1件あたり4,000〜6,000円が報酬の目安。

1日4〜5件訪問すれば日給2万円前後、

月20日勤務で40万円を超えることも珍しくありません。

夜勤なしでも高単価

しかも夜勤がないため、身体への負担を抑えながら安定収入を得ることができます。

訪問看護=「夜勤なし×高収入×プライベート充実」の三拍子が揃う仕事です。

解決策② 基本給が高い職場に転職する

夜勤手当で稼ぐ構造から抜け出すには、基本給そのものが高い職場へ移るのも有効です。

特に次のような職場はおすすめです。

  • クリニック(外来のみ)

  • 企業・健診センター

  • 特養・老健(夜勤少なめの施設)

また、転職エージェントを通すことで、「夜勤なし・高基本給」の非公開求人を紹介してもらえるケースもあります。

解決策③ 転職エージェントに「条件交渉」を依頼する

夜勤を減らしても給料を下げたくない場合、

自分で交渉するのは難しいのが現実です。

看護師専門の転職エージェントであれば、

  • 「夜勤を減らしても基本給を維持できる職場」

  • 「訪問看護のインセンティブ制度がある事業所」
    など、収入維持と負担軽減を両立できる求人を提案してくれます。

「夜勤をやめたい=収入を減らす」とは限らないのです。

【補足】夜勤手当を上げる交渉は難しい

夜勤手当の金額は、病院の就業規則で固定化されています。

個人単位で「上げてください」と交渉しても、

人件費の均衡を崩すためほとんど認められません。

したがって、根本的な改善を望むなら、

「職場を変える」ことが最も現実的な解決策となります。

【まとめ】夜勤がきついのに手当が少ない…我慢し続ける必要はありません

夜勤は、看護師にとって心身ともに負担の大きい働き方です。

にもかかわらず、「夜勤手当が少ない」「頑張りに見合わない」と感じるのは自然なことです。

しかし、夜勤を続けなければ生活できない──そう思い込む必要はありません。

実際には、夜勤なしでも十分に収入を維持できる働き方があります。

夜勤がつらい・手当が少ないと感じたときの選択肢

  • 訪問看護なら夜勤なしでも高収入が可能
     ┗ 1件4,000〜6,000円と高単価。月に20〜25日勤務で月収40万円以上も現実的。

  • 基本給が高い職場へ転職する
     ┗ 夜勤手当に依存せず、安定した収入が得られる。

  • 転職エージェントを活用して条件交渉を行う
     ┗ 「夜勤なし・高給与」「家庭との両立が可能な職場」など、自分では探せない条件も見つかる。

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