夜勤は、看護師の仕事の中でも最も心身に負担がかかる勤務形態です。
不規則な生活リズム、睡眠不足、過酷な業務内容、責任の重さ──それらが積み重なり、
「もう限界かもしれない」と感じる人も少なくありません。
実際に、厚生労働省の調査でも看護職のメンタルヘルス不調の主な原因は、夜勤や人間関係によるストレスとされています。
そして放置すると、うつ病やバーンアウト(燃え尽き症候群)につながる危険性も。
この記事では、「夜勤がきつい」「限界を感じる」と悩む看護師の方に向けて、
うつを防ぐための考え方と、無理をせず働き続けるための選択肢をお伝えします。
夜勤がうつを引き起こす3つの原因

① 生活リズムの乱れによる自律神経の不調
夜勤は体内時計を崩し、自律神経が乱れやすい勤務スタイルです。
体が常に緊張状態にあるため、疲れているのに眠れない・朝方に気分が落ち込むなどの症状が出やすくなります。
これはうつの初期症状と重なることも多く、見逃せません。
② 孤独と緊張が続く勤務環境
夜勤中はスタッフの人数が少なく、緊急対応も一人で判断することがあります。
責任の重さと孤独感が重なることで、「誰にも相談できない」「自分が悪い」と感じてしまう傾向があります。
こうした心理的ストレスが積み重なり、抑うつ状態を引き起こすリスクが高まります。
③ 慢性的な睡眠不足とホルモンバランスの乱れ
夜勤の継続は、セロトニン(幸せホルモン)の分泌低下につながりやすいと言われています。
また女性の場合、ホルモンバランスの崩れが生理不順やPMSの悪化を招き、
さらなる心身の不調を引き起こすことも。
「うつかもしれない」と思ったら早めに休む勇気を

真面目で責任感の強い看護師ほど、
「休んだら迷惑がかかる」
「自分が頑張らないと」
と無理をしてしまいがちです。
しかし、限界を超えて働くと、心が壊れてしまうこともあります。
うつの初期症状として以下のようなサインが現れたら、まず休む勇気を持ちましょう。
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朝起きるのがつらい、涙が出る
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食欲がなくなった、または過食
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患者対応でイライラしやすくなった
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職場の人間関係に過敏になる
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「いなくなりたい」と思う瞬間がある
これらはあなたの心がSOSを出しているサインです。
心身を守るためには、まず自分を責めないことが大切です。
夜勤をやめても収入を落とさずに働く方法

「夜勤をやめたいけど、収入が減るのが不安」
多くの看護師が抱える悩みです。
しかし近年では、夜勤なしでも高収入が得られる職場が増えています。
代表的なのが訪問看護です。
訪問看護は夜勤なしでも高単価
訪問看護は1件あたり4,000〜6,000円前後の報酬が支払われることが多く、
1日5件訪問すれば日給2万円以上も可能。
常勤であれば月収35〜40万円程度を維持する人も珍しくありません。
自分のペースで働ける
夜勤がない分、生活リズムが整い、体調の安定にもつながります。
また、患者とゆっくり関わる時間が増えるため、
「自分の看護を取り戻せた」と感じる人も多いです。
転職を視野に入れるタイミングとは?

うつのリスクがあるほど夜勤がつらい場合、
「もう少し頑張る」ではなく、環境を変える決断が必要です。
転職エージェントを利用すれば、
「夜勤なし」「残業少なめ」「メンタルケアに理解のある職場」など、
自分に合った職場を第三者を通じて探すことができます。
特に、訪問看護ステーションでは
家庭との両立やワークライフバランスを重視する人に人気があります。
夜勤を続けるべきか迷ったときに考えてほしい3つのこと

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体と心、どちらを優先すべきか?
体調を崩せば、結局長く働けません。まずは健康を最優先に。 -
本当に自分に合った働き方か?
夜勤が苦痛なら、無理に夜勤ありを選ばなくてもいい。選択肢はあります。 -
一人で抱え込まないこと
同僚・家族・専門家・転職エージェントなど、話せる相手を見つけましょう。
【まとめ】夜勤がつらいと感じたら「うつ」になる前に環境を変えよう
夜勤は、体だけでなく心をすり減らす働き方です。
それでも「みんな頑張ってるから」と自分を追い込んでしまう看護師は少なくありません。
けれども、あなたの健康を犠牲にしてまで夜勤を続ける必要はありません。
夜勤なしでも十分に稼げる職場はありますし、
あなたの経験を活かせる新しい働き方もあります。