悩む看護師
訪問看護って准看護師でも働けるの?
Ayumi
もちろん働けるよ。ただし、正看護師と比べてできること・できないことがあるから、その点を理解しておくことが大事だね。
悩む看護師
「具体的に何が違うの?」
Ayumi
「例えば、准看護師は管理者にはなれないし、訪問時の報酬が減算されることがあるんだ。それでも准看護師は訪問看護ステーションにとって重要な戦力だよ。」
悩む看護師
「それなら、自分にもチャンスはありそうだね!」
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准看護師は訪問看護で働ける!ただし注意点も

結論から言うと、准看護師でも訪問看護で働くことは可能です。

ただし、いくつかの制限があり、正看護師と比べると給与が低くなる傾向があります。

訪問看護ステーションの人員基準

訪問看護ステーションを運営するためには、保健師・看護師・准看護師を常勤換算で2.5名以上配置することが必要です。

そのため、准看護師もスタッフの一員としてカウントされ、ステーションの運営に欠かせません。

しかし、厚生労働省の定めにより、准看護師が訪問すると診療報酬が減算されるため、正看護師と比べると給与が低くなる傾向があります。

経営者や管理者の視点では、できれば正看護師を採用したいという本音もありますが、それでも准看護師は貴重な人材です。

准看護師ができること・できないこと

項目 准看護師 正看護師
訪問看護業務
管理者になる ×
オンコール対応 ×
看護計画立案 ×
訪問看護報告書作成 ×
他の看護師への指示 ×
24時間緊急対応(指示なし) ×

准看護師による訪問減算とは?

准看護師の訪問減算とは、介護保険における訪問看護にて、准看護師が訪問をした際に所定単位数を減算する対応を指します。

  • 准看護師による訪問減算の要件
  • 准看護師による訪問減算の単位数
  • 准看護師にできないこと

准看護師による訪問減算の要件

以下に該当する場合は減算の対象となります。

✅ 准看護師による訪問看護または介護予防訪問看護を提供した場合

准看護師による訪問減算の単位数

指定訪問看護ステーションの場合、所定単位数の90%を算定(10%の減算)されます。

准看護師にできないこと

訪問看護において、正看護師にできて准看護師にはできないことがあります。

  • 看護計画の立案
  • 訪問看護報告書の作成
  • 管理者になること
  • 他の看護師への指示出し
  • 24時間緊急対応(オンコール対応)

※ただし、正看護師の指示のもと現場へ訪問することは可能。その場合も単位数は90/100に減算される。

准看護師は国家資格ではないため、法律的な位置づけとして、自身で判断して看護業務を遂行することはできないとされています。

准看護師が訪問看護で働くメリットと注意点

准看護師が訪問看護で働くことのメリットとデメリットについて説明していきます

メリット

1. 育児や家庭環境に合わせた働き方ができる

夜勤やオンコール対応が不要な事業所を選べば、育児中のママや家庭の事情がある方でも無理なく働くことができます。

特に、小さな子どもがいる家庭では、シフトの自由度が高い訪問看護は魅力的です。

2. 訪問看護の現場でスキルを磨ける

訪問看護では、患者一人ひとりにじっくり向き合えるため、病院勤務とは異なるスキルが身につきます。

医療的ケアの経験を積むことで、将来的なキャリアの幅も広がります。

3. 正看護師へのキャリアアップも可能

訪問看護で経験を積みながら、正看護師の資格取得を目指すこともできます。

資格取得後は、給与アップや管理者への昇進などキャリアの選択肢が増えます。

【注意点】

1. 訪問時の報酬が減算されるため給与が低め

准看護師の訪問は報酬が減算されるため、正看護師と比べて給与が低くなることがあります。

そのため、給与条件をしっかり確認して転職先を選ぶことが重要です。

2. 管理者にはなれない

訪問看護ステーションの管理者は、原則として正看護師が担うことになっています。

そのため、将来的に管理職を目指す場合は、正看護師の資格取得が必要です。

3. オンコール対応ができない

24時間対応の訪問看護ステーションでは、正看護師がオンコールを担当するため、准看護師は対応できません。

ただし、オンコールのない事業所を選べば、勤務の負担を減らすことが可能です。

 

准看護師が訪問看護で働くためのポイント

1. オンコールなしの訪問看護ステーションを選ぶ

訪問看護ステーションには、オンコール対応がない事業所もあります

転職エージェントに相談すると、准看護師でも働きやすい事業所を紹介してもらえるでしょう。

2. 給与面の違いを理解する

准看護師は報酬が減算されるため、正看護師より給与が低くなる傾向があります。

ただし、訪問看護は他の医療機関と比べても比較的高給与な職種なので、条件の良い事業所を探せば満足のいく収入を得られる可能性があります。

3. 正看護師の資格取得を目指す

訪問看護の現場で経験を積みながら、正看護師の資格を取得することを目指すのも選択肢です。

資格を取得することで、給与アップやキャリアの幅が広がります。

まとめ

准看護師でも訪問看護で働ける

✅ ただし、管理者になれない・オンコール対応ができない・報酬が減算される という制限がある

オンコールなしの事業所を選べば負担は少ない

正看護師を目指せばキャリアアップの道も開ける

准看護師でも訪問看護で活躍することは可能ですが、働く事業所の選び方やキャリアプランが重要です。

転職を検討する際は、希望の条件に合った職場を見つけましょう!

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